テニスにおいてサーブ側が有利とされています。
サーブは相手からの影響を唯一受けずに打てますし、高い打点から打つため威力も高く優位を奪えるためです。
しかし、裏を返せばリターンで優位を奪われない、もしくは優位を奪ってしまえば相手のサーブゲームを『ブレイク』することが出来ます。
今回は、サーブの重要性について解説していきたいと思います。
試合においてサーブ側が有利は本当?
テニスにおいてサーブ側が有利というのは皆さん聞いたことがあると思います。
実際にサーブ側の方がゲームを取る確率はどの位なのでしょうか?
サープゲームのキープ率
*2018年のデータを参照しています。
トッププロになってくるとサービスゲームのキープ率は90%を超えてきます。
キープ率トップ5
2位:カルロビッチ=93.2%
3位:フェデラー=91.1%
4位:ラオニッチ=90.8%
5位:キリオス=90.0%
この数字だけ見てもサービスゲームが有利だと言えます。
錦織選手は81.4%で37位となっています。
リターンゲームのブレイク率
では、ブレイク出来る確率はどうでしょうか?
ブレイク率トップ5
2位:シュワルツマン=30.7%
3位:ゴファン=30.5%
4位:ジョコビッチ=30.3%
5位:フォニーニ=29.4%
サーブのキープ率と比べるとブレイクが難しいことが分かります。
錦織選手は24.5%で20位となっています。
上記の数字を見ると、いかにサービスゲームが有利か分かりますね。
ブレイクの確立を上げるには
サーブ側が有利とされるテニスですが、お互いにキープを続けているだけでは決着がつきません。
試合に勝つためには、どこかでブレイクをする必要があります。
では、どうすればブレイクの確立を上げられるのでしょうか?
サーブ側が有利とされる理由
サービスが優位とされる理由としては、
・3球目攻撃
・相手のリターンミス
サービスエースやリターンミスなどは1球で得点になってしまいますし、相手が返球出来たとしても緩いボールや打ちやすいボールを返球してしまうと3球目に攻められる確率が高くなり、優位を奪われます。
サーブは球速も早くコースをつかれると返球も難しくなります。したがってサーブ側の方が有利になるのです。
リターン側が優位に立つためには
リターン側が優位を奪い得点するためには
・強烈なリターンで優位を奪う
・4球目まで粘る
のいずれかが必要となります。
しかし、強烈なサーブからリターンエースを狙うのは難しいですし、リターンを強打で返すのもリスクが伴います。
必然的にリターン側は粘ることで優位を奪い返すことが大切と言えるでしょう。
サーブの確立と得点率
サーブにおいて有利なのは1stサーブです。
テニスでは2回までサーブを打つことが出来るため、1本目は強く角度をついたサーブを打ってくることが多いためです。
トッププロだと1stサーブが入った際の得点率は8割を超えます。しかし、2ndサーブになると得点率は6割弱まで下がります。
トッププロの1stサーブの入る確率は約66%、3回に2回は入ってきます。
つまりリターン側には2割~4割の得点チャンスしかないということになります。
1試合通しても80%×2/3+60%×1/3=73.3%となり、サーブ側が得点する確率は73.3%リターン側は26.7%となります。
*この数字にはダブルフォルトは含まれていないので、実際には少し数字は変わります
リターン側が意識するべきこと
数字だけ見るとリターン側にはブレイクのチャンスが無い様に見えますが、実際テニスの試合を観ているとブレイクするシーンも多く観られます。
リターン側が得点するためには、どんな事に気をつければ良いのでしょうか?
サーブのリターンにおいて重要な事は『予測』です。予測することで動き出しを早くし、返球する確率を上げることが出来ます。試合の中で相手のクセを見抜くのも大切になってきます。
打つコースが分かれば、それだけ返球もラクになりますからね。
2ndサーブ時に『攻める意識』を持つことで得点率を上げましょう。1stサーブ時に攻めるのはリスクが高いので、2ndサーブ時に攻めることで得点機会を増やせればブレイクのチャンスも広がります。
まとめ
サービス側ではサーブが入った時点で60%以上の得点確率がありますので、サーブを入れることが重要となります。また、コースをつくサーブを打つとさらに得点率は上がるでしょう。
リターン側では、相手のサーブコースを予測し4球目まで粘ることが大切です。少ないチャンスを確実にものにしてブレイクを掴みましょう!
最後までご視聴ありがとうございました。
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